アメリカビーバー(Beaver)/ビーバー
げっ歯目 ビーバー科
頭胴長:
体 重:30kg程

■北アメリカの川や湖に生息し、2〜4頭の家族群で暮らします。水辺の木をかじり倒し、そこに枝や泥を集めて大規模なダムや巣を作ります。ダムの中央部には巣があり、出入り口は水中にあります.水中の生活に適応しており、後ろ足には水かきがあり平たく大きな尾が特徴で、表面にはうろこが並んでいます。この尾は水中でカジの役割をするほか、危険が近づいたときに水面をたたいて大きな音を立て仲間に警戒を呼びかけます。食物は植物で、大きな木をかじり倒し樹皮は食べ、残りはダムや巣などの建築材料として使います。
 げっ歯目では唯一、直腸・排尿口・生殖口を兼ねる器官である総排出腔になり、オスの睾丸は体内にあり交尾期のみ外に出てくる為、外見でオス・メスの区別をするのは難しいです。

 ビーバーの毛皮は柔らかい為、17世紀以降から「ビーバーハット」として長い間紳士には必須の帽子でした。この為、ビーバーの乱獲が進み19世紀前半には年間10〜50万頭殺害され、ビーバーの生息数は絶滅寸前まで減少しました.
 しかしながら19世紀初頭、供給が減少したビーバーの毛皮の代わりに、シルクを用いいた「シルクハット」がイタリアで考案されるとビーバーの需要は減り、またアメリカやカナダでビーバー保護法が成立した事もあって、ビーバーの乱獲時代は終了しました.